辺りはすっかり暗くなった19時。
ステージではサウンドチェックをするTRICERATOPSの姿があった。音楽に乗りながら音量を指示するTRICERATOPSに会場からは随時笑いが漏れ、会場を盛り上げていた。
改めて登場したTRICERATOPSに会場から大きな歓声が上がる。
1曲目は“Raspberry”。イントロが始まれば思い思いに体を揺らし始めるオーディエンス。和田唱(Vocal & Guitar)の呼びかけに応えるように徐々に歓声は大きくなっていく。
続けて“FUTURE FOLDER”の演奏。林幸治(Bass & Backing Vocal)のテンポの良いベースメロディーから始まり、サビではファルセットのコーラスワークが心地良い楽曲にオーディエンスは思い思いに踊っていた。
「初参加ですTRICERATOPSです!初めての人は初めまして会えて嬉しいよ。そして俺達の事を知ってくれる人ももっとよく知って。全力で頑張るんで。この夏が終わりゆくこの感じ。この最高の夏の思い出をここで残していってください。じゃあ新曲やっていい?」の紹介に会場は大盛り上がりだ。紹介された曲は“Shout!”。
東京オリンピックで野球・ソフトボールを公式種目に復活させるためのPR曲として、書き下ろされた楽曲。
発売日は未定だが、既にCMなどで話題になっている曲に会場の熱気はさらに上がっていく。
和田が歌い観客がその後に歌う、というのを何度か繰り返し、会場が一体となったところでバンドの知名度を一気に上げたアンセム“GOING TO THE MOON”のイントロに大きな歓声が起きた。
ラストは“トランスフォーマー”。「一緒に歌おう」和田が曲途中にオーディエンスに声を掛ければ、段々と一緒に歌う声が大きくなっていき、途中で和田の歌声と演奏が止まった。
オーディエンスの大きな歌声は会場を包み込む。音が戻ってくると和田の歌声と共に会場に響き渡った。
撮影:後藤壮太郎
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