「熱いよな?熱いよね?」楽曲が始まる前からオーディエンスに問いかけるの子(Vo, G)とmono(Key)。「みんなで盛り上がって明かそうぜ!」の言葉で、シンセとバイオリンのイントロから始まる“ひとりぼっち” は”もしもこんな時ひとりぼっちだったら”のアレンジ曲。
キレイなメロディーの楽曲から始まると「やあ神聖かまってちゃんだよ。こんな始まり方したの初めて」そう言うの子にmonoも「初めてだな!」と同意する。
もっと神聖かまってちゃんらしくと、演奏をし始めたが、「もう1回やろう」との子が演奏を止めれば、オーディエンスから笑いが漏れ会場が砕けた雰囲気になった。
もう一度気を取り直して、演奏が始まった楽曲は“肉魔法”。
神聖かまってちゃんらしい、力強いサウンドが会場を包み込む。
続いて、自分たちの楽曲の中で一番有名な曲と紹介されて歌ったのは“フロントメモリー”。会場は徐々に熱を上げていく。自己紹介から始まる即興ラップに続いて“夜空の虫とどこまでも”が演奏されると、完全に会場中をそのペースに飲みこんでいる。
「俺達のサウンドを聞いた人目がさめただろ?」既に深夜3時を過ぎたBAYCAMP2015。
“ロックンロールは鳴り止まない”のタイトルコールをすると会場から歓声が上がり、の子はそのまま客席へ降りる。オーディエンスから少しのどよめきがあったが、しばらくしてステージに戻ってきた。
「こういうことするから、呼ばれないんですよ。でも嫌われたっていいんですよ。こういう瞬間があるなら」と、フェスに呼ばれない理由はしっかりと理解しているようだ(笑)。
ラストを飾ったのは “映画”。「本当はずっとステージにいたいけど、それやると怒られちゃうんで」と、そう言って少し名残惜しそうに戻っていくの子。その名残惜しい今年のBAYCAMPステージも後僅か。もうすぐ始発も動き、朝日が昇る時間も近づいている。
撮影:市村岬
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