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深夜2時20分。

この時間に相応しいアクトであることは言うまでもない。優しさの滲み出るようなサウンドのシャムキャッツ。少しゆったりした時間を作り上げていた。

 

集まった観客も左右にゆっくりと体を揺らしながら、その音楽に身を委ねる感じ。

暖かいミルクティーのように心と体に染みていく、そんな優しさのあるステージだ。

心地よいビートときらびやかなギターのカッティングが、深夜のBAYCAMP FREE THROW DJ TENTに響く。

印象的な光景が拡がったのは、ゆっくりとして優しい時間を運んだ「AFTER HOURS」。

深夜のBAYCAMPに優しい歌声が広がっていく。どこかうっとりとした表情でステージを見つめる観客。

その後もスローな楽曲が続き、夢心地の空間が出来上がった後、「pm5:00」では少しアップ・テンポなビートに乗せて小気味よいカッティングがリズムを刻む、ハイトーン・ギターが耳から離れない。

 

ラスト は夏目知幸 (Vocal&Guitar) 曰く「やりたいからやろうか!」という話になって演奏を決めたという「サマー・ハイ」だが演奏開始するとアクシデント。

「ちょいちょいちょい!今間違えたね!この曲雰囲気大事よ!大事だからもう一回やろ!」と、イントロ途中で一旦仕切りなおすといった一幕もあったが、楽曲へのこだわりが観客へ伝わり、演奏が再び始まると皆その音楽に聴き入っていた。「サマー・ハイ」はスロー・バラードで会場もゆらゆらと、

終わらない夢から覚めないでいる空間で漂い続けていた。

 

撮影:市村岬

テキスト:LikeDis

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