top of page

完全に日が落ちて暗くなった頃、FREE THROW DJ TENTの周りをかなりのオーディエンスが所狭しと詰め掛けていた。

全員の目的はそう、“忘れらんねぇよ”を見るために集まったのだった。

サウンドチェックから盛り上がっていた“忘れらんねえよ”。既にライブのクライマックスかと思わんばかりの全力のサウンドチェックと、それに応えて全力で手を振り、合唱するオーディエンスたち。ボルテージが最高潮に高まった熱量のまま、ライブが始まる……かと思いきや柴田隆浩(Vo./Gt)はステージ後方のPAテントからいきなり「鳥人間です!」と叫び、頭に白鳥の被り物をして登場!柴田は多くのオーディエンスに囲まれた中、クラウドサーフで運ばれステージに到達。

「この街には君がいない」でライブがスタート。「北川景子!」「別れろ!」のコールアンドレスポンスがDJ TENTに響いた。

「BAYCAMP来いよ!」と柴田が煽り「CからはじまるABC」「体内ラブ」を披露。

既に完成された掛け声とコールアンドレスポンス、バンドとオーディエンスの地面が揺れんばかりの盛り上がりっぷりに圧倒された。

 

「あんたらは宝物なんですよ!」とオーディエンスに熱く語った柴田は「犬にしてくれ」「この高鳴りをなんと呼ぶ」を続けて演奏。

しかし本来は全7曲のライブの予定だったが、時間が巻いてしまったため、急遽「忘れらんねえよ」を歌うことに。

まっすぐに、ただまっすぐに“空っぽの頭から 生まれてくる音楽”と歌う柴田と、手を振って合唱するオーディエンス。そのほとんどが携帯のライトを持ち、サイリウムかと思わんばかりに降っていたその光景は『BAYCAMP 2015』でしか見ることのできない“忘れらんねぇ”景色が広がっていた。

 

撮影:Ray Otabe

テキスト:コイズミリナ

bottom of page