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会場をより心地良い風が撫ぜる中で、FREE THROW DJ TENT 2番目のライブアクトである“西海岸のはっぴいえんど”ことnever young beach(ネバー・ヤング・ビーチ、以下ネバヤン)が登場した。オーディエンスがPAテントの後ろまで詰め掛けている光景を見ると、バンド結成から1年経ったばかりでありながらも、ネバヤンの注目の高さが伺えた。

 

ライブのオープニング・ナンバーは「夏がそうさせた」。夏の暑さ、夏休みのセンチメンタルな気持ちを呼び起こさせる1曲。安部がシャウトをすると続いて「ちょっと待ってよ」を披露。安部勇磨(Vo/Gt)の緩やかな歌声に合わせて松島晧(Gt)・阿南智史(Gt)の気持ちいいギターが会場に鳴り響く。

音に応えて、オーディエンスも気持ち良さそうに身体を揺らしていた。 

MCでは安部が昨日で25歳の誕生日を迎えた旨を話すと、オーディエンスから「おめでとう」の言葉が上がった。独特のゆるい空気感のMCに続いて、「あまり行かない喫茶店で」「どんな感じ」を披露。よりローテンポで、心地いいサイケデリックなサウンドを鳴らし、会場全体を惹き込んだ。

 

終盤は彼らのアルバム『YASHINOKI HOUSE』の1曲目を飾る「どうでもいいけど」で会場のボルテージを一気に上げ、「お別れの歌」でラストを締めた。

 海が近くにある『BAYCAMP 2015』のシチュエーションと、ネバヤンの心地良い歌が合いすぎて、彼らとの“お別れ”が名残惜しかった。嗚呼、夏はまだ終わっていなかったなぁ...

 

撮影:大橋祐希

テキスト:コイズミリナ

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